こんにちは、川畑です。
今回は「ヤフオク転売とは?メリットや違法性について」というテーマでご紹介します。
転売の販売プラットフォームとして人気が高いヤフオクで転売を行うことで利益を得やすいことから、初心者・上級者問わず様々な人が利用しています。
しかし、転売と聞くと
- 違法性はないの?
- 転売について具体的な意味は知らない
- やってみたいけどコツがわからない など
上記のような疑問を持っている方もいると思います。
そこで、今回は「ヤフオク転売とは?」という部分から「転売を行うコツ」や「法律に関して」など「ヤフオク転売を行う上で知っておいた方がよいポイント」を紹介していきます。


目次
1.ヤフオク転売とは?


ヤフオク転売について説明する前に、転売の定義についてお話したいと思います。
転売を一言で言うと「購入した商品を他で売って購入金額と販売金額で利益を得ること」です。
例えば、メルカリで「1000円で買った商品」を「ヤフオクで1500円で売る」と、差額の500円が利益になり、この一連の流れが転売となります。
上記の「売る(場合によっては仕入れも)」という行為をヤフオクで行うので、ヤフオク転売と呼ばれています。
また、ヤフオク転売にも種類があり
- 商品(在庫)を持たず、商品が売れた時点で商品を仕入れる「無在庫転売」
- 売れそうな商品を予め購入して販売する「せどり(有在庫転売)」
上記2種類があります。
それぞれにメリット・デメリットがあるので、どっちが良いとは言えませんが、売れ残りなど在庫を処分するというリスクがない「無在庫転売」の方が、転売初心者に始めやすく、おすすめの転売方法です。
2.ヤフオク転売は違法か?


ヤフオクで「転売」を行うことは違法ではありません。
しかし、同じ転売でも商品が手元にない状態で出品する、無在庫転売は「発送までに時間が掛かること」や「不良商品の対応」などでトラブルが発生することが多いので、ヤフオクの出品ガイドで禁止されています。
万が一、発覚した場合はペナルティーを受けることになり、対象のアカウントでは販売はできなくなり、購入しかできない状態になります。
他にも、違法改造をしたエアガンなど「武器になる物・危険な物」とヤフオク側が判断をした場合は、アカウント自体を強制的に排除される可能性もあるので、慎重に転売を行わないといけません。
もし、ペナルティーを受けた場合は、アカウントを新規で作り直す必要があるため、これまで得た「非常に良い」という評価も0からになります。
ヤフオクに限らずお客さんは出品者の評価というのを非常に気にします。
少しでも悪い評価があると、その出品者はもう信用に値しないという判断をされてしまいます。
継続的に商品を売っていく上では、評価は重要になってくるので、慎重かつ丁寧な取引を心がけていきましょう。
2-1.場合によっては違法になる場合も
上記で、ヤフオクで転売を行うことは「無在庫転売は禁止されているものの違法ではない」と前述しました。
しかし、転売を行う商品によっては「有・無在庫」関係なく違法になる場合もあり、罰金刑や最悪「逮捕」される可能性もあるので、転売を行う商品には気をつける必要があります。
他にも、医薬品など商品によっては資格がないと販売できないものもあるので、大きなトラブルに発展してビジネス継続困難になる前に、「ヤフオクの出品ガイド」を確認しておくことをおすすめします。
出品ガイドについて詳しく知りたい方は、以下のリンクからヤフオクのガイドラインを確認して下さい。
2-2.転売で違法性がある商品例
転売では、違法性が高いものとして、
- アイドルなどのライブチケット
- 偽ブランド品 など
があり、上記の商品は絶対に販売してはいけません。
2016年には人気アイドルグループ「嵐」のチケットを転売したとして、20代の女性が「古物営業法違反」で逮捕された事件も記憶に新しいです。
チケットの転売は「ダフ屋」と同じく、厳しい処罰の対象となります。
ダフ屋とは、コンサート当日に会場でチケットを高額で転売する人達のことです。
ダフ屋の行為は「迷惑防止条例」で各都道府県が禁止している行為になります。
違反した場合は、即逮捕されてしまいます。
特に近年では、転売目的による買占めを防止するために、芸能事務所や警察も監視を厳しくしています。
人気アイドルのチケットなどは利益率が高く非常に魅力的ですが、見つかった時は「逮捕」というリスクを考えると割りにも合わないと感じるはずです。
例え知り合いから誘われても、チケット転売は絶対に行わないようにしましょう。
偽ブランド品にも注意
ヤフオク転売に限った話ではなく転売を行う際には、ブランド品を取り扱う場合も注意をしないといけません。
基本的にブランド品は、偽者か本物かの目利きができる人以外は、販売しない方が無難です。
2017年に岐阜県で偽ブランド品を転売したとして逮捕されたという逮捕事例もあります。
特に、ブランド品を中国から仕入れて転売を行おうとしている方は注意が必要です。
通常では考えられない金額で、ブランド品を仕入れることができるので利益率の高さから手を出したくなります。
しかし、中国の業者から仕入れるほとんどのブランド品は、「偽者」です。
もちろん中国でも、しっかりとした業者が本物のブランド品を取り扱っている場合もあります。
しかし、偽ブランド品のクオリティーは年々高くなっており「ブランド品の目利きの知識がない方」が、本物・偽者なのかを見分けるのは至難の業です。
そのため「基本的に中国からはブランド品を仕入れない」という事を徹底しておかないと、偽者を知らずに販売して逮捕されるという最悪の事態になる可能性があります。
この場合、取調べで「偽者とは知らなかった」、「仕入れた業者は本物と言っていた」といっても、罪が消えることはありません。
もちろん業者も罰せられますが、偽ブランド品を転売した人も罰則の対象です。
そのため、知らない間に犯罪に巻き込まれる前に、ブランド品の「目利きが出来ない場合はブランド品を仕入れない」を徹底した方が無難です。
2-3.できるだけ古物商許可は取得する
古物商許可と聞くと「1度使用した物(中古品)を販売する時だけ必要」と思っている方もいるのではないでしょうか。
しかし物販に関する法律で、中古品の定義は「1度商品として出回った物」になります。
つまり、1度出回った商品であれば新品未開封であっても「中古品」です。
そのため、転売で扱う商品は厳密にいえば全て「中古品」になります。
古物商許可がなく転売を続けていると最悪、逮捕される可能性もあるので注意が必要です。
そのため「今まで使用していた物を不要になったからヤフオクやメルカリで販売したい」という場合は、古物商の許可は必要ありません。
古物商許可がないと発覚する原因
古物商許可がないと発覚して逮捕されるケースで多いのが
- 盗難品と知らずに転売していた
- 誰かが運営元に通報し、調査が入る など
上記のようなことで、無許可で販売していることが発覚します。
特に怖いのが「盗難品と知らずに販売していた」場合です。
販売者である、アナタが盗んではいないで何もお咎めはなさそうな気がしますが、古物商許可を持っていないで販売していることが問題になります。
用意する書類が多く面倒に感じる手続きですが、転売ビジネスを成功に導くためにリスクは少ない方が良いです。
持っていて損をする物ではないので、古物商許可の取得をおすすめします。
【逮捕事例あり】せどりに古物商許可証が必要な理由と3つのメリット
3.ヤフオク転売のメリット


ヤフオクでは「無在庫転売」が禁止されていますが、皮肉なことに「無在庫転売」との相性が非常に良いです。
そのため、無在庫転売を考えている方は、最初の販路はヤフオクで転売を行うのが効率的だといえます。
この章では、ヤフオク転売を行う場合のメリットについて紹介します。
3-1.商品の大量出品ができる
ヤフオクは、初心者から上級者までレベルを選ばずに転売を行える最高のステージです。
そのため、無料・有料問わず数多くのツールが存在します。
そのツールを利用することで、数十個・数百個の商品データーを取得して、わずか数分で商品を出品することが可能です。
手入力で1つずつ行えば、数時間も掛かる作業もツールを利用することで、短時間で面倒な作業をおこなってくれます。
その分、「売れる商品のリサーチ」や「顧客対応」に時間を割くことができるので、効率良く転売活動を行うことができます。
3-2.即金性が高い
ヤフオク転売を行う場合、報酬の支払い口座を「ジャパンネット銀行」に設定しておけば、取引完了後すぐに銀行に振り込んでくれます。
ラクマでは、報酬支払手続きを行い「楽天銀行」のみは最短で翌日に振込みですが、他銀行では2日掛かってしまいます。
そのため、開業当初の資金振りが厳しい時期に、現金すぐに手に入るのは「有・無在庫」に関係なく非常に助かります。
4.ヤフオク転売で稼ぐやり方とコツ


ヤフオク転売では、商品リサーチをしっかり行うことができれば、月に5万円~10万円ほどならすぐに稼ぐことができます。
しかし、月に20万円、30万円と本業の収入と同じくらいにするためには、コツがあります。
この章では、ヤフオク転売で稼いでいくコツについて紹介します。
4-1.顧客対応を丁寧に行う
転売を行う場合、顧客対応をしっかり行うことが大切です。
特に、無在庫転売の場合は手元に商品がないので購入者の質問に対して、しっかりと答えられないことが多く購入者からの質問に返信しない方もいます。
ですが「質問に対して上手く答えられない」、「質問を無視する」といった行動は無在庫転売だと、悟られてしまうため購入してくれる可能性が低くなります。
面倒に感じますが、購入予定者から商品に関して質問がきた場合は、最低でもネットなどで情報を集めて可能な限り質問に答えるようにして下さい。
正直、転売という販売方法が世間から見れば良い印象がありません。
転売という行為を嫌う人も多いです。
そのため、言い方は悪いですが「転売だと悟られないように」顧客対応を丁寧にしないといけません。
転売で、月に数十万、数百万と利益を上げられる成功者は、顧客対応が非常に良くレスポンスが早い方が多いです。
顧客の扱いをおろそかにするとトラブルのもとになるので、最善の注意を払っていきましょう。
ヤフオクのトラブル事例7選 | 対処法と回避方法を徹底解説!
4-2.無在庫転売から有在庫転売へ
転売ビジネスで成功した、私のコンサル生が以前こんなことを言っていました。
正直「有在庫転売は「商品を早く売ってしまいたいという心理」から他のライバルより価格を下げてでも売ろう」という価格で他と差別化を図ろうとすることがあるんです。
同じ商品を出品しているライバルの内、1人でも価格を下げる人が現れると、価格の下げ合い競争が始まってしまうため商品によっては、利益率が大幅に下がることがあります。
でも、無在庫転売だったら在庫を抱える必要がないので「仕入れた分が赤字になる」という焦りがありません。
なので、価格競争が少ないというメリットがあります。
商品リサーチをしっかりとおこなっていれば「回転率や利益率が高い」ので、デメリットが大きくなかったら無在庫転売を続けたいですね。
でも、無在庫転売は「アカウント停止」や「クレーム対応の難しさ」があるので、転売ビジネスが軌道に乗ったら有在庫転売に切り替えました。
有在庫転売は儲からないイメージを与えてしまっているかもしれませんが、僕は有在庫転売に切り替えてからも利益は下がっていません。
有在庫転売も海外から仕入れを行うことで、利益率が高い商品を見つけることができます。
ヤフオク転売を行う場合、初心者の方は「無在庫転売」から始めることが多いと思います。
無在庫転売は在庫を抱える必要がなく利益率が高いというメリットがある一方、デメリットも多いです。
せっかく育てた、販売アカウントが停止してこれまでの評価が0になったらモチベーションの低下にも繋がります。
そのため、無在庫転売は最初の「資金集め」と「リサーチの訓練」という認識で行い、資金が潤って転売の要領を掴んだら、「有在庫転売」に切り替えていくのが良いでしょう。
在庫を抱えるので売り残りというリスクがありますが、無在庫転売を疑われてもしっかりと問題なく対処できるので、無在庫転売者としてペナルティーを受けることはありません。
また、有在庫転売に切り替える頃は、無在庫転売で養った「リサーチ能力」も高くなっているはずです。
「養ったリサーチ能力」と合わせて「中国輸入品の仕入れ」に挑戦することで、利益率を高める事もできます。
しかし、「2-2.転売で違法性がある商品例」で紹介した中国業者からの偽ブランド品には気をつけて下さい。
5.まとめ


いかがでいたでしょうか。
今回の要点をまとめると
- ヤフオク転売と無在庫転売の相性が良い(ガイドラインでは禁止されている)
- 転売自体は違法ではないが、偽ブランド品やチケットなど商品によっては違法になる
- ヤフオクは即金性が高く、資金を集めやすいというメリットがある
- 将来的には無在庫ではなく、有在庫に切り替える方が大きな利益を得られる可能性が高い
上記4つです。
転売を行う場合、プラットフォームに限らず最初は金銭的リスクが少ない「無在庫転売」から挑戦しようと思う方も多いと思います。
しかし、ヤフオクを始め、ほとんどのプラットフォームでは無在庫転売が禁止されていることが多いです。
違法性はないので、無在庫転売をおこなったせいで逮捕されるということはありませんが、各サイトの利用規約に違反していることになるので「アカウント停止」などのペナルティーを受けることになります。
なので、ヤフオク転売を無在庫転売で行う場合は「最初の資金集めの為」と「リサーチ能力を養う訓練」だと思っておこなって下さい。
無在庫転売から有在庫転売に切り替える頃には資金に余裕が出てくので、在庫管理や包装・発送作業を外注化して更に高い利益を得られるようになるはずです。